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2013.11.25 Monday

あついぜ〜!


初冬の新潟、日本海。これから本格的な冬荒れに・・・ さぶい季節の到来です。


しかし、ここはあついぜ〜!最終局面を迎えて絶好調!


嬉しい勝利。3万2千の観衆が地響きを上げました。


話題ぜんぜん変わって、うちの娘が二十歳になりました。おめでとう!

アルビがJ1昇格した時は10歳でした。しみじみ10年の大きさを感じた1日となりました。
2013.11.04 Monday

百聞は・・・


文化の日を挟んだ三連休、晴天の土曜日は愛車の12ヵ月点検と来春から娘が乗る新車の契約などで、午前中は近所のホンダディーラーで過し、お昼はうちでは定番の”すきや”でランチ。そして午後からは奥さんの買い物のお付き合い(これは毎週ですが…)。確か明日の後半からはお天気が崩れるという予報?。秋晴れの昼下がり、スッキリと晴れあがった青空を見るにつけ恨めしいばかり(^^;

先週購入したトレッキングシューズの履き心地を早く試して見たいし、うかうかしていると紅葉のラストに間に合わない。そう思うと居ても立っても居られないのです。翌日曜日の天気をヤフーで見ると上越では18時から雨マーク、でも目的の方面は夜遅くなってからの雨予報に。良いのか悪いのか思い立ったら”即実行”が生まれ持ったの性分なんで、前回の雨飾山(悪天候で登頂は達成できずですが…)に続き、今回は2番目に登りたかった北長野の名峰、日本百名山の戸隠山へ弾丸登山に行って来ました。

自宅を午前4時に出発し、登山口のある戸隠神社奥社前の駐車場に着いたのが5時半。夏に登った火打山もそうですが、名峰登山口まで1時間から2時間以内という恵まれた環境。どうして今まで登らなかったのか不思議なくらいです。
駐車場には早くも何台もの車が夜明けを待っていました。登山客ばかりではないようですが、さすがに紅葉ハイシーズン、そして有名観光スポット、相変わらずの人気です。

とは言え晩秋差し掛かる日の出前、気温は7℃とかなり低めで吐く息が白く見えるほど。寒くないよう装備をしっかり整えて早々に出発です。大鳥居をくぐると暫くは奥社までの参道歩きとなります。随神門を過ぎると大杉の並木に守られた最奥に戸隠神社奥社が鎮座します。登山道はその奥社の手前を左に。最初はヘッドライトを点けて歩き始めましたが、登山口に着いた6時10分には辺りは既に明るくなっていました。
随神門までは前方に数名の人影があったんですが、早朝参拝でしょうか?どうも自分の前には登山者はいないようで。上はもう紅葉が終わりなのか、自分が早すぎるのか(笑)、何はともあれ迷わず入山です。



そして、暫くはこんな感じで落ち葉を敷き詰めた急な登りが続きます。ここに来ての冷え込みで急激に落葉が進んだせいか、登山者のゲソ痕(科捜研の女の見過ぎ(笑))がハッキリ判別出来ないほど。定番ルートのようですが一抹の不安が過ります。


取っ付きの急登はいつもながら辛いもの。眠りから覚めて間もない身体への負担はそうとうなもので、いきなり呼吸のペースも急上昇、ついつい下ばかりを見がちに。それでも一息ついて辺りに目を向けると、紅葉のピークは過ぎたとは言えまだまだ鮮やかな朱色が目に飛び込み、急登の大変さを忘れさせてくれます。そして、標高を上げていくにつれて時折登山道から覗く切り立った戸隠の岩塊。あまりの勇壮さに圧倒されます。





さらに右に左に急な尾根を辿ってゆくと、前方にせり出た巨大な岩壁が出現。


五十間長屋です。


この辺りに差し掛かるとと急峻な登りのクサリ場が現れます。垂直に近い岩肌にしっかり打ち込まれた鈍い光沢を放つ固定リング。そして、それに繋がれ何年もの間 風雨雪にさらされ赤錆びても、ここを通過した何百、何千という登山者の安全を支えてきた命の連鎖。「ご苦労様!」という感謝の気持ちを込めて、自分も先達方と同じようにしっかり握りしめて登りました。

そしてさらにその先には百軒長屋と呼ばれるオーバーハングした岩壁をえぐったような廊下が現れます。

東に見える山並みの彼方、雲間から差す早朝の陽の光が優しく眩しい。


本格的な朝の訪れ。さあ、これからが本番!気を引き締めてから先を進むことに。


右方向を見上げると、切り立った岩壁の背後で雲が流れて突如として青空がお目見え。本日、最初で最後のスカッとした秋空だったのかもしれません。


すっかり葉を落としたナナカマド。少し寂しい気持ちにさせられますが、暗色の岩肌とは対象的な赤色の実が何とも鮮やかなこと。


振り返ると森林植物園に続く鏡池が眼下に。


左下方に見える緑地帯は最終到達地の戸隠牧場。


そして、天狗の露地を登ると左後方に聳える西岳連峰が望めます。「何時かここも踏破するぞ」とここまでは意気揚々だったのですが…

この先がこれでもかというほどのクサリ場の連続。このルートのクサリ場は念のためと言うよりは、これがなければ絶対に登れないという”本気仕様”の場所ばかり。


新調(中古ですが)のシューズがしっかりと岩のくぼみを捉えます。

次々と続く岩壁を根気よく鎖頼りに胸突き岩までよじ登ると、さあこれからが戸隠登山の最大の難所、噂に名高い”蟻の戸渡り”が現れます。


大仕事の前に胸突き岩の上から奥社の参道杉並木(左)と遠くなった鏡池の姿をふたたび眺めて気持ちを落ち着かせることに。


そして振り返ると、対岸の八方睨までのルートはこんな感じで。幅が広い所でも50cm程の切り立ったナイフリッジ。途中までは鎖を頼りに恐る恐る、場所によっては身を低くして跨ぎながらという感じで進みます。先の方はもっと狭く(20cm程度)鎖もない岩塊の尖った縁にへばり付きながら、足がやっと縦に置ける程度のの登山道(…と呼べるのか?)を辺つってやっとの思いで対岸に。釣行での辺つりには慣れているものの、こちらは万一足を滑らすと数百メートルを滑落となれば、無鉄砲な自分もさすがに足がすくみます(^^;

”百聞は一見に如かず”とは言うけれど、まさに渡ったものでなければ語れないという難所。普段は緩みっぱなしの自分の○○○○もこの時ばかりはキリッと引き締まり、せり上がるのを感じました(笑)。


こちらは八方睨から振り返った眺め。手前側は”剣の刃渡り”とも言われるようですが、本当に驚きの狭さでしょ。そして後方の眺望との対比が怖すぎ。ここを渡り切った自分が誇らしくさえ思えたほどです(笑)


そして八方睨の分岐。左方向は西岳連邦を経て宝光社(中社)まで繋がるルート。今回は右方向の九頭竜山から一不動を経て戸隠牧場へ至るルートとなります。


この頂きからは八方睨の名称の通り、360°の眺望が楽しめます。特に右眼前に聳え立つ戸隠連峰の主峰、高妻山が超迫力。


それから暫く登山道を下り気味に進むと突然、思ったより狭い戸隠山のピークが(9時40分)。登り始めて3時間半、余裕を持っての到着です。そしてまた、ここからの眺望も見応えがありました。


遠く南アルプスから右後方にはラッキーにもうっすらと浮かぶ富士山の姿も見ることが出来ました。


視線を西に移すと中央の乙妻山後方には白馬連峰から連なる雪を頂いた北アルプスが遠くに望めます。


高妻山の右奥には飯綱、黒姫の信越国境に近い山が一望。妙高連峰はこの影になるのでしょうか。

蟻の戸渡りから八方睨への緊張が強烈だったせいか、意外と目的の山頂はあっけのないものに感じられ、登頂の記念撮影をそこそこに先を急ぐことに…。最終到着地とする戸隠牧場到着までトータル6時間を見込みます。


登山道の傍らに咲く、盛期は美しさを誇ったであろう高山植物もすっかり終焉を迎えていました。


見通しのいい険峪越しに奥社参道の大杉並木が垣間見れます。それにしても吸い込まれそうな険しさ。気の遠くなるような長い歳月の間に風・雨・雪に削られたV字谷。壮大なスケールに驚きです。


間もなくすると九頭竜山三角点(1882.6m)に到達。


八方睨から一不動までは表山縦走と呼ばれ東面の切り立った尾根筋の縦走となりますが、こんな急な崖っぷちを各所で眺めることが出来ます。少し早ければダケカンバの黄色が美しかったことでしょうが、ぽっ、ぽっと白く浮かぶ裸の枝の群れ、これはこれで粋なもの。詫び寂びの美しさを感じます。
偶然、ぴぃーぴぃーと声を上げて崖を駆け下るカモシカを発見しましたが、シャッターチャンスが合わずに残念でした。

そして、間もなくすると避難小屋のある一不動に到着。ここは高妻山方面との分岐であり、右(戸隠牧場方面)に下るとガレた登山道から突然に水が湧き出す一杯清水(冷清水)。この湧水が起点となり他の湧水も集めて下方に不動滝と呼ばれる小さな滝を形成します。


滝上のクサリ場。下流に向かって登山道は右から左(クサリ場)に移りますが、ここで不用意に踏み出した一歩がツルリと滑って思わず転倒。幸いにも上流方向に前向に倒れたため何とか四つん這いで滑落を阻止、慌てて鎖に取り付いた次第。渓流歩きは慣れているつもりでも、勝手の違った登山靴のビブラムソールはこんな状況では何の役にも立ちません。油断禁物、今後の教訓といたします。

滝下のクサリ場の難所を過ぎ、沢に添って右に左に渡りながらのガレた登山道を下流へダラダラと下ると、並走する沢も川の形態を成してきます。ここは興味深く魚影の有無を確認しながら進み(笑)、そして登山道は最終地点の牧場へと至ります。
因みに魚影はありませんでしたが…


今回のルートの最終章、しっかりと鮮やかな色合いを保っている紅葉を目に焼き付けます。


やがて登山道は牧場入り口のゲートを過ぎると、芝生の遊歩道となり開けた戸隠牧場へ。予定通りのジャスト6時間後の到着となりました。


この時期、牛や馬(いるかどうか不明)は冬支度でそれぞれの住処へ戻ったのでしょうか?牧場と言えども一頭の牧畜も見当たりませんでしたが、広々とした牧草地からは今下りてきた戸隠の尾根筋を一望でき、心地よい風が吹き渡る中でランチを頂くことに。


やっぱり少し荷物にはなるけれど、この季節あったかいランチは嬉しいですよね。達成感も相まって細やかですが至福のひと時を過ごすことが出来ました(^^


ランチを済ませ、牧場の管理棟前を右に進むとスタート地点の奥社前随神門に続く”ささやきの小道”となります。

クマザサと広葉樹、針葉樹の林の中を通るのんびりした遊歩道ですが、「クマ出没注意!」の看板が。そういえば牧場の入り口で写真撮影に来られていたおじさんと話した時も「あそこは熊出るよ。鳴り物を鳴らして行きなさい」って言われていたっけ。
出没は相当な高確率なんでしょうね〜(^^;


そんなわけで、びくびくと周りに注意を払いながら進んでゆくと、確かに遭遇しました。幸いツキノワグマではなくニホンザルでしたけどね(^^;でも、彼らも群れで行動しているんで侮れません。見て見ぬふりをして、しっかり写真に収めてからそそくさとその場を離れたのは言うまでもありません。やっぱり、野生のものは怖いですね。彼らにとっても人間は脅威でしょうけど…。でも、遊歩道沿いに出没するくらいですから、かなり人馴れしているんでしょう。



そして最後に名残惜しくも、”直線の美”を写真に収めてから約45分の散策を終え随神門前に到着。


折しも、参道は去りゆく秋を惜しむ観光客で大賑わい。


そして参道のこま犬殿(”あ”の方の先生)に今日一日無事で遊べたことを感謝して、奥社前を後にいたしました。

今回も超突貫且つ弾丸登山ではありましたが、ラストチャンスの幸運な一日、最期まで雨にも会わず、気になっていた戸隠山に登ることが出来て大満足。そして、”百聞を一見(一行)”に替えることが出来たこと。これが何よりの収穫でありました。

釣りと一緒で登山も癖になるようで、今、疲れた左ひざ関節を擦りながら今度は何処行こうかなんて思いを巡らせているところであります(笑)



















 
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