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2013.09.29 Sunday

完結

 
長いシーズンもとうとう終了。今回、その締め括りに選んだ渓は、二番目の課題として残っていた剣谷を流れる大河の渓。先週、挑戦したものの台風18号の被害があって辿り着けなかった場所。ここを釣らずしてシーズンを終えるのは何とも心残りと言うことで、お天気も心配なさそうなシーズン最後の土曜日、思い切って単独で行って参りました。

ところが、着いてみると思いがけぬ濁りが入った状況。そういえば一昨日、結構な雨が降ったので、その影響が残っているのか?まさか、台風の影響が未だに?元々この川は砂泥質のため、最上流で崩れた箇所からの濁り水でも流れ込んでいるのでしょうか?

それはそれ、無理をしない程度にどんな状況でも対応するのが自然相手の遊びです。水量も決して多くなく、濁りも薄めで何とか釣りになる状況と判断。ここに来ることが目標だったんで、気持ちいい秋晴れの青空の下、今日はゆっくりと今年最後のフライフィッシングを楽しむことに。

こんな水況なんで、水面下でフライを見つけてもらわないとドライの釣りは成立しません。そこで、選んだフライはこんな時に威力を発揮するハードシェルアント。半沈みまたは水面下に飲み込まれた状態でのヒットを狙います。案の定、入渓間もない下流域では作戦通り警戒心のない若いイワナ達が盛んにフライを追ってくれます。


しかし、上流に進むにつれて濁りもキツくなり、ここぞというポイントから一向に姿を現してくれません。

そして、足元を見渡すと足跡多数。まあ、人気河川なんで釣り人が多いのは想定内。それでもこちらの渓は、ボチボチと釣り人を楽しませてくれるだけの懐の深さを持っています。

でも、進むほどに見るからに新しい足跡が点々と。少し前に通過したような生々しさで。そういえば出発点の駐車場には車が何台かあったことを思い出しました。登山客も使う場所なんでそれ程気にはしていませんでしたが・・・。

陽も高くなり、無反応なキャスティングの繰り返しで集中力も途切れて来た頃、上流から心地よく吹く風に乗って香ばしい香りが。そして前方を遠く見通すと、中州から立ち登る煙が一筋。そうなんです、前日乗り込みでキャンプをされている先客の方々がいたんですよ。

あの車は彼らのか?これ、まさに自分たちがやりたかったこと(笑)。なんせ大詰めですもんね。結局、この日は彼らの他にもう一組、二組、釣りキャンの方々にお会いしました。

でも、くどいようですが今日はこの渓に立つことが目標だったんで(苦笑)、取り敢えず最終目的の魚止めの滝まで行くことに。こちらの流れは本流の濁りがウソのようにジンクリア。昨年は入り口で引き返しましたが、今回は時間があります。

しかし・・・

クリア過ぎて魚がいないのか?そんなことはないでしょう。でも、暫く進みますがまったく魚の影すら見当たりません。さっきのキャンプ、人気がなかったけど犬の鳴き声が”ワンワン”と。ワンちゃん留守番でこの流れの上流へ?と、もう暫く何の反応もないまま上流に進むと、上流から下りてくるおじさん一人。やっぱり、想像は当たりでした。お話を聞くと、他のお仲間は違う筋へ。この流れは最期(魚止めの滝)まで行ったとのこと。なんでも、これから更にもう数人のお仲間がキャンプ地へ上がってくるとのことで、今夜は”これ、これ!”
と左手でコップを持つしぐさ(笑)。そして、右手には数尾の立派なイワナがぶら下がっていました(実はこれも自分たちがやりたかったこと・・・)。

そして、午後からキノコを探しに山に入るって言われてました。”収穫祭”羨ましい限り。まさにアウトドアの醍醐味。別れ際、盛んに「悪いね〜 悪いね〜(先に釣っちゃって)」と恐縮されていましたが、彼らも楽しみにしていた年一の釣行です。楽しみは平等ですから・・・(^^

魚止めの滝に着き、写真を撮って(記事頭の写真)、マイナスイオン一杯に浴びながら、おにぎりを頬張る。いつもと違う充実感。こんなのもまた釣りです。

これをもって今シーズンは終了!と、ロッドを畳んで下りだしたんですが、最初にポツポツと出た下流域に差し掛かると・・・往生際の悪い自分は無意識にロッドを繋ぎ、気付くとラインが宙に弧を描いていました(笑)

それでも、ポイントを選べば釣れるのがこの渓の豊饒さ。


これが、本当に今シーズンのロッドの振り納め。管釣りに行かない自分なんで、未練たらたらと許される時間一杯振り倒しました(^^


それでも、結構釣れちゃったりして・・・ おっ、良型!


そして、この子は最後の最後、深みのプールでライズしたやる気のあるやつ。フライをとっかえひっかえして数十回、タイムアップぎりぎりに執念で。本当の最期に今シーズン初の駆け引きでの釣りが出来たような。印象に残る一尾となりました。


これにて2013年シーズン、完結! 課題の克服(その2)も何とか出来て悔いなしです。

今シーズンは新しい渓への挑戦、そして新しい出合もあり、本当に充実したシーズンとなりました。

ご一緒いただいた皆様、ブログにお付き合いいただいた各位、そして何より遊んでいただいたたくさんの渓魚たち。本当にありがとうございました。

まだ遠い先ですが、来る2014年シーズンも宜しくね!









2013.09.23 Monday

ミッション・コンプリート


三連休の最終日、不完全燃焼だった一昨日の釣行の 倍返しだっ!(笑)とばかり、今回でシーズン3度目となる”巨岩の渓谷”へ行って来ました。


実はこの渓の最上流、自分の中でのミッションが。それというのは某氏からの指令で「大きいのを何尾か目撃した。禁漁までに一回行って調査願う!」と言うもの。

予定では週末にでもと思っていましたが、今週末は台風20号の進路も気になるため、秋晴れの続く連休中にと急遽、思い立っていざ出陣という運びに。


こちらの最上流域は自分にとっては”未踏の領域”であり、例によって早出して、目的の流れの入渓点に立ち「さて、どう攻め上ろうか?」と思案中であります。なんてね!ただそこに川があれば進撃するのみって言うタイプなんで・・(苦笑)これはただ、たまには自分撮りしてみたかっただけ(^^


初めての場所はいつもわくわくドキドキするものです。この緊張感がたまりません。この流域は巨岩が折り重なって落差があり、安定した水量で穏やかな深みのあるポイントがワイドに点在している渓相。よって、サイトでの釣りが期待できそうな雰囲気です。

数は多くはないようですが、魚影はちらほらと確認できます。そして、上の写真のポイント、揺らぐ水底にゆっくりと目線を合わせると、「おっ!魚影か?でかい?」「慎重に、慎重に!」「気配を察せられるな!」と自分に言い聞かせ、#13アントパラシュートを”ふわっ”と流れ出しの深場に着水。「違うか?気のせいか?」と、もう一投 そして、もう一投と・・・

ゆっくりと水面が盛り上がり、毛ばりが消えた途端に”ぐっ!”という強い引き。G2#4のバットが曲がる。魚は見えない。右に左に動くラインを少しずつ手繰り、深みに潜り込ませないようロッドをコントロールして必死に堪える。

そして、ようやく手元に寄って来たのは・・・


なんと、計測してみますと37cmありました。体高のある立派な雄イワナです。


本当に良いイワナです。面構えが良いです。


そして、尺クラスにはいつもですが、暫し撮影会の始まりです。イワナには迷惑千万でしょうが、少しの間(結構長いかも・・・)我慢してくださいね。


ネットから大幅にはみ出したイワナ。誰かが言ってた”はみ出しの美学?”久し振りです。





久々に水中撮影にも果敢に挑戦。これはまさしく数うちゃ当たるの世界です(^^;


そして、当たりフライはこちら。


だって、これですもの。羽蟻が大量に流下していました。結局この日は終始”アリ”で通すことに。

この後、数尾の顔を見たところで事実上の魚止めに。長い区間ではありませんでしたが、ミッションも成功して、この流域は一旦、ロッドを納めて下流域へ移動と言うことに。


そう、そう、今日の装備はこんな感じ。新調したステルス・チェスト・スリングパック。これ本当に使い勝手が良くて、ベストに戻れません。ただ、ランディングネットの持ち運びに工夫が必要ですが。

そして、下流域でも面白いように”アリ”が大当たりで、


ネットが乾く暇のない良い釣りとなりました。


鮮やかな黄色のお腹のイワナも。このサインは?本当にイワナの体色は様々ですね。


今回の釣行は、急遽、思い立った弾丸釣行でしたが、ミッションも果たせたし、倍返しもできたし(笑)、大詰めにきて今シーズン一番の充実したものとなりました。

あと一回?、オーラス行けるかな?




2013.09.22 Sunday

課題の克服(その2)ならず・・・


今シーズンも大詰め。残されたもう一つの課題を克服するため、今回はDoumtakaさんにお付き合い頂いていそいそと目的の渓へと向かいましたが、自然の驚異はそんな釣り師の都合の良い計画を簡単に許してはくれません。

週の初めに上陸した台風18号がもたらした大量の雨は、思った以上に大きな爪痕を渓流に残していました。結局、目的地へと辿り着くことも出来ず、安全な下流域の里川で遊ばせていただくことに・・・


川の水嵩は何倍になったことでしょうか?その痕跡は、河畔の高い所まで濁流をかぶってなぎ倒された葦を見れば想像が・・・。渓魚達にもその影響が残っているのでしょう。なかなか姿を現してくれません。

ようやく釣れた20cmにも満たないヤマメ。よく濁流に流されずに生き残ってくれたものです。貴重な1尾、心から愛おしく感じました。

良く見るとパーマークがミッキーマウス形!?どんな遺伝子がこんな文様を創り出すのか?不思議です。

今シーズンもあと1回?2回? 台風20号も近づいているみたいだし・・・お天気次第です(^^;

Doumtakaさん、今回は目的は果たせませんでしたが、その代わり初めての川、ポイントも開拓できたんでヨシですかね。

釣りは取り敢えず一括りですが、これからはキノコシーズンの開幕ですね。これからもよろしくお願いします。


2013.09.15 Sunday

課題の克服(その1)


毎年、禁漁期に近づく9月の良い日を選んでテンカラ・K氏と訪れる地元水系のこちらの渓。この渓に入るには天気廻りを入念にリサーチし、この日だったら心配ないという日を選びます。

この渓の規模はハンパなく、入渓点より上流には大規模な支流を持ち、その支流そして本流域にも幾筋かの沢が流れ込みます。エスケープも難しく、万一の増水は命取り。いくら大好きな渓流釣りとは言え、たかが趣味の一つ。絶対に危険は冒せませんし、周りに迷惑を掛けないと言うのが我々の信念。分別のある大人ですから。

よって、この日と選んだ日程でも予報がが悪ければ釣行見送りも致し方ありません。基本、ウィークエンドフィッシャーでありハードワークが持ち前のスタイルなんで、週明けの仕事に支障(会議中の居眠りとか・・・苦笑)を来す可能性の大きいサンデー釣行よりは、サタデー釣行がベスト。ピンですべての条件を満たすのは至難の業なんですが・・・


そして迎えた今回は・・・二人の日頃の行いが良いせいか(勝手に思っていますが)、山の天気も一日持ちそうです。いつもよりちょっとだけ!?早起きして、意気揚々とお目当ての渓に行って参りました。

ミヤマダイモンジソウ

渓のほとりで見つける季節季節の草花。”鹿を追うもの山を見ず”ということわざがありますが、あくまでも趣味の釣り、”渓魚を追うもの渓辺を見ず”じゃ寂しいでしょう。夢中になりがちな釣りの途中に時折、今シーズンのテーマである”スローフィッシング”を思い出して足を停めます。

ミヤマリンドウ


ミヤマゼンコ


サケ科 イワナ属 ニッコウイワナ

そして、時間を巻き戻して早朝・・・今日の一尾目。深みのある流れの大石下からゆっくりとばっくり、大きめのEHCを咥えてくれたいきなりの9寸超え。今日も好釣の予感?


そして、お互いに本日一尾目のイワナの顔も拝んだところで小休止。先は長いと言うことで、いきなりのスーパードライ(喜)。テンカラ・K氏からの差し入れです。朝ビール、こんな時にしか味わえない至極の一杯を「グビっ!」と。いつもご馳走様です。

軽くアルコールも入り、気分上々、ズンズン軽快に釣り上がるぞ!っと意気込んで上流へと歩を進めましたが、今日は何となくいつもと状況が違いました。

ここぞという巻きのポイントからはまったく姿を見せません。テンカラ・K氏のアドバイスで流れの開き、肩を中心に作戦を変更して挑みますが、やっぱり不発が続きます。


谷に日も差し込むと気温も上がって集中力も落ちて来ます。こんな時は、これで気分の切り替えを。最近お気に入りのセブンのミルクロックとタリーズのブラック。絶妙な取り合わせです。渓でのティータイム、至福のひと時ですね。スローに、スローに(^^


どうも、イワナ達は産卵準備のために最上流に登り始めたのか?今日は上流勝負と判断し、少しペースアップしてテンポよく釣り上がります。そして、最上流の支流の出合いも近づく辺りから案の定、流れを中心にポツリ、ぽつりと姿を見せ始めます。

陽も高くなり、いい感じに数が出てきたところでようやく第一の目標の支流の出合いに到着。ここでゆっくり早めのランチを摂ってから、テンカラ・K氏は本流筋、自分は支流へと分かれます。これ、毎年のパターンです。


自分が向かった支流は険しい階段状の流れ。足元は丸石が多く不安定。苔も付いていて滑りがちなため、ゆっくり慎重に先を目指します。

そして、、、やっぱりここまで山深く登ってくると渓魚の様子も少し変わって来るようで。圧倒的にプレッシャーの少ない渓で、サイトで良型を狙う。これが目的でここまで苦労して足を運ぶ。この支流の無垢なイワナ達に会いたくて・・・。


この雄イワナは泣き尺でしたが、久し振りに良い手ごたえのイワナがロッドを曲げてくれました。でも、ここまで来ても何故か今日の魚達はナーバスのようで、反転流や流れの開き等で浮いている良型を見つけることができますが、不用意な一歩や上体の影、フライが水面に落ちる微妙な波紋で”スー”っと隠れたり、フライに興味を示しても直前の鼻っ面で見切ります。

そこで、体制を低くして慎重にストーキング。フライも着水時にインパクトのある大き目のEHCやハードシェルアントから、ローインパクトを心掛けてサイズダウンした#13ピーコックパラシュートに替えたのが良かったのでしょうか?今度はすんなり咥えてくれました。まずは良型を手にすることが出来て一安心(笑)。

その後もサイトを主体としたスリリングな釣りで、高い確率で結果が付いてくる。FFをやっていて本当に良かったと思える最高の時間が続きます。

そして、さらには・・・



この渓で初の尺越え、31cmの良型のおまけも。源流域での大型は喜びも格別。ネットインするまではそれ程の型と思っていませんでしたが、意外にも・・・。最上流での尺イワナは久し振りだったんで思わず大興奮。そしてなぜかこんな時、ついつい周囲を見回してしまうんですよね(^^;


雌イワナでしょうか?良い面構えをしています。この渓独特の底石の色を映した黄金の体色が印象的。


そして、住処としていた流れを背景に記念撮影の後、流れに戻って頂きました。

これを境に渓の落差も更にきつくなり、魚影も途絶えたところで納竿。約束の時間も迫ってきていることもあり、慎重に、そして少し急いで谷を下り、何とか時間通りに出合いに辿り着きました。

すると、これもいつものパターンですが、テンカラ・K氏は既に出合いに戻っていて、我々の後から入渓したという釣り人達と談笑中。彼ら3人は関東からわざわざ3連休を利用してこちらにやってきたとのこと。釣り場紹介の本で知って、今回初めてやって来たようですが、今夜はテント泊とのことでテン場を探していました。天気も崩れる方向で心配していましたが・・・。

暫し渓の状況やテント泊の好場所などをアドバイスした後、”無理をせずに気を付けて下さい”と言い残してから、夕刻まで戻るため入渓場所を目指して足早に、そして慎重に、一気に谷を下りました。


ようやく入渓場所に戻り着いてからは束の間、お遊びタイム。ご覧のように天然の”冷たい露天風呂”でさっぱりと汗を流しました。2人とも少年の頃に戻ったように「キャッ!きゃっ!」と声を上げながらの楽しい時間を。こんなこと、この年になってなかなか経験出来ませんよね。水温15〜16℃と冷やっこかったですが超気持ちよかったです!


お蔭さまで今回も雨にも会わずに何とか目標としていた”課題”を克服することが出来ました。自分の中では”もう一つの課題”が残っていますが・・・シーズン終了までに克服できるかどうかは天のみぞ知る(お天気次第、異常気象の昨今ですので無理は出来ません・・・)というところです。

何といってもケガなく、事故なく、家に戻れたこと。これに尽きますね。体力と気力の続く限り、そして、おカミ(さん)に許される限り(笑)、また訪れたいものです。

テンカラ・Kさん、今回も本当にリードありがとうございました!そして、いろいろとたくさんのエネルギーの源、大変ご馳走様でした。

禁漁までまだ数回?はチャンスはあると思いますが、お互いに無理をせず元気でシーズンの終わりを迎えられるよう楽しみましょう!











2013.09.08 Sunday

雨の隙間に・・・


台風17号から変わった温帯低気圧と太平洋高気圧に挟まれた秋雨前線が日本列島を縦長に長期停滞。中部から北陸、関東まで大量の雨を降らせた後、ようやく東側に逃げた週末の金曜日。その隙間を縫うように北陸方面の渓へキャンプ&フィッシングに行って来ました。

今シーズンは積極的にお泊り釣行に出かけており、今回で4度目の出撃となります。そして、ご一緒いただいたのは、そのうち今回で3度目のDoumtakaさん。自分のちょいとハードなスタイルの釣り(??)に何時も懲りずにお付き合いありがとうございます(笑)。

しかし、このシーズン終盤の大詰めに3週も渓に立たなかったのは記録的なこと。前々から計画していたこの釣行も、本来は50Lのザックを背負ての源流行の予定でしたが、この空模様なんで急遽、目的地を変更。安全・安心なキャンプサイトを利用しての確実な線を選択。
禁断症状が出る前に(笑)久々に川に立てて、待望の岩魚とも会えて大変満足な二日間となりました。

とは言っても、いくらプラス思考の自分でも川を見るまでは正直不安だったんです。県境までの川は昨日までの強雨ですべて全滅。お隣の県に入っても大河川は何処も増水濁りのきついこと。しかし、前回(いぶきちさんと訪れた時)に続いてここだけは違いました。多少っていうか結構な水量でしたが、着いてみるとご覧のようにクリアな状況で・・・Doumtakaさんと「何とか釣りになるね!」と、ほっと胸を撫で下ろした次第(^^;

後からキャンプ場のおやじさんに聞いた話ですが、先週末から今週にかけての豪雨では川はいつもの倍近くに増水して、濁流と化していたようです。本当に俺たちラッキーってことでした(^^

川沿いの悪道をひたすら進み、終点の最上流から入渓。対岸に渡るのも考えてしまうくらいの状況でしたが、足元を掬われないように踏ん張って、ここぞというポイントに#11アントパラシュートを投げ入れると水面での反応はまずまず。咥えきらないのですが魚影はそこそこにあり良い感じ。

間もなく1匹、2匹と釣れ始め、早くも絶好釣の予感。こんなお天気廻りだったんで暫く釣り人も訪れていなかったのかなと思っていると、その時は突然に・・・。


この渓らしい色白の美しい本流尺イワナが行き成り会いに来てくれました。前回も入渓間もなく同じような区間で・・・まさか二度目のご対面!?そんなことないでしょうけど(笑)


本流のイワナらしく尾鰭が発達していること。


何はともあれ幸先の良いスタートとなりました。その後も激流の対岸、暗い巨岩の下から良型が飛び出したり、魚の出は大変早いのですがコンスタントに釣れ続けました。


楽しい時間はどうしてこんなに早く過ぎるのでしょうかね。午後からの入渓と言うこともあり、気付いてみれば初秋の夕刻はもうすぐそこに。


大堰堤が現れたところで一日目の釣りを納めました。車に戻った頃には辺りは既に薄暗く、ライトを点けてそろりそろりと悪路を這うように車を走らせながらキャンプサイトに戻りました。

さあ、これからは第二のお楽しみ。テントを設営しながら我慢できずに冷えたビールをポテチをあてにチビチビと。その後は本格的な夜宴の始まり始まり。Doumtakaさんが用意した七輪に炭をおこし、メザシから始まり、鳥のボンジり、焼きニンニク、ガーリックトースト等の香ばしい網焼きの数々。さらにはフライパンでホルモンキャベツ炒めをガッツリ。
アルコールならなんでもあれのおっさん二人は、つまみに合わせてビール、日本酒、白ワインと・・・。きりがありません(苦笑)


酒が入るにつれて、毎度のように「これ、前に話したことあるかもしれませんが・・・」なんて決まり文句を並べながらのとりとめのない趣味の話を延々と。主食に用意していた焼きそばは食べずじまいでしたが、腹いっぱい、酒いっぱいの3時間に及ぶ宴の時間が夜が更けるとともに過ぎていきました。

翌日、朝5時に起床。と言っても子供ちゃんの自分は興奮のままにほとんど眠れずじまいだったんですがね(苦笑)

そして、朝から焼きそば(豚肉、キャベツ、玉ねぎ、にんにく、エリンギ入り)をガッツリと食べ、デザートにヨーグルト、巨峰、仕上げにドリップコーヒーと何時もにないゆったりとした朝食タイムを。のんびり、のんびり、今日はのんびり(笑)


テントサイトを撤収してから、今日のプランは昨日より下流の支流をゆっくりと。ここも側道沿いなので安全・安心な流れ。予報は夕方まで曇りというお天気ですが、油断はできませんから。

堰堤まで釣り上がることを目標に遅めに入渓。こちらは本流より水量は落ち着いていて、何とも釣りやすい状況。水もまったくジンクリアなベストコンデション。得てしてこんな状況だと結果は伴わないもので、暫くはまったく魚の気配を感じません。実績がある流れなんで何時か来るでしょう?と最初は余裕でしたが、打てど暮せど出てくれません。たまに出てくれても乗らずじまい。「こりゃ、厳しいは。大水で流されちゃったかね〜?」なんて話していると、Doumtakaさんがしびれを切らして結んだニンフに本日初ヒット。

その後、激シブながらも反沈みの#13ピーッコクパラシュートに水面下で反応が出始めて、堰堤に着くまでに何とか恰好が付いたって感じでした。


その頃(昼前)には予報外の小雨もシトシトと降り始め、自分もDoumtakaさんも十分満足ってところで今回の二日間の日程を終えることとしました。


今シーズンはこちらの水系に4回もお世話に。本当に懐の深い素晴らしい自然の宝庫、他所ものの自分たちも優しく受け入れてくれ、訪れるたびに感動に出会うことが出来ました。また、来年の春にお邪魔させていただきますね。

Doumtakaさん、今回も大変お世話になりました。シーズンもあと僅かですが、機会があればまたラストワンやりましょう!


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