2013.08.21 Wednesday
新旧交代(チェストバッグ編)
長いこと使い込んだティムコ社のチェストバッグ。先日の釣行で大岩を乗り越そうと「えいやっ!」て勢いつけて上体を持ち上げた時、張り出していた流木に引っかけて、”ぶつっ”と言う嫌な音が。見ると、フロントスリングの片方の取り付け部が付け根から剥がれていました。
実はこれ2度目で、前回は反対側が同じように剥がれて、慣れない裁縫で縫い付けたばかり。今回も取り敢えずなんとか同じように補修しましたが、そろそろ第一線からは引退の時期かと・・・。
そろそろシーズンも終盤と言うのに、そう思ったらどうにも自分にブレーキの掛けられない困った性格なもので、、、会社帰りに吸い込まれるように何時ものショップに・・・。
そして、迷わず購入したのはpatagoniaの「ステルス・チェスト・スリング・パック」
7リットルの2層の収納は、大型のフライボックスやフロータント、リーダー&ティペット他、すべての小間物が十分に納まる余裕の容量。今までのチェストは間仕切りが少なかったため、頻繁に使用するフロータントなんかを取り出す時、手を突っ込んでガチャガチャと掻き回して大変だったけど、こちらは整理整頓が出来て使い勝手が良さそう。
少しずつ涼しさを取り戻してくるこれからの時期、普段であればベスト収納に戻るところですが、今年はOFFまでこのスタイルで。次回の釣行が楽しみです(^^
2013.08.18 Sunday
ロッドを置いて・・・
夏休みの最後の思い出に、上信越国立公園にある百名山、妙高連峰の最高峰である火打山に登って来ました。
こちらは昨年の秋にも錦織りなす紅葉の真っ只中に登っており、あまりの美しさに感動を覚えたのは記憶に新しいのですが、今回は夏山の高山植物の花々をどうしても写真に収めたくて、本格的な山登りは久し振りというテンカラ・Kさんをお誘いし、早朝5時過ぎに笹ヶ峰の登山口を出発しました。
今回の笹ヶ峰〜火打山頂ルートは初級者・中級者向けの日帰り登山に適したルートですが、黒沢橋を渡って十二曲がりから富士見平までの間の大岩や露出した木の根の多い難所と、高谷の池から天狗の庭〜雷鳥平を経由して一気に標高を上げる急坂は登り応え十分であり、本格的な登山の雰囲気を楽しむことが出来るルートでもあります。
2,000mを遥かに超える山頂からは、北アルプスの峰々や、条件が良ければ遠く世界遺産に登録された富士山の頂きも望むことが出来ます。
高谷の池湿原。秋に訪れたときは池塘の枯れ色に寂しさを感じましたが、夏の湿原は深い緑を映し込み、朝日を浴びてきらきらと輝いていました。
山頂に向かう天狗の庭付近から。穏やかな稜線を持つ山頂が近づいてきます。
イワイチョウ
ハクサンコザクラの群落
チングルマ
ヤナギラン
天狗の庭を過ぎると、ところどころに残雪が。最後まで消えずにまた次の冬を迎えるのでしょうか?
ミヤマトリカブト
ミヤマハハコ
ナナカマド
雷鳥平から辿って来た稜線を望むテンカラ・Kさん。思わず「気持ちいい!」の雄たけび(笑)
シラネニンジン
登り始めてちょうど4時間。本日の目的地・・・
そして、めでたく山頂へ。雲が上がって眺望(特に西方面の山々)は今一つでしたが、達成感と充実感でいっぱいの記念撮影となりました。
暑さとしんどさもありましたが、やっぱり魅力満載の夏山登山。たまにはロッドを置いて、こんな無心で過ごす休日もおつなもんでしょ?
お盆も過ぎて、渓流シーズンもいよいよ追い込みです。そして、忙しい時期も終わったら本格的な秋山シーズンの開幕です。
今度は紅葉の雨飾山でも登りましょう!
PS:高山植物はネットの図鑑と睨めっこでしたが、間違っていたらお許しを(^^;
2013.08.15 Thursday
ブッシュの向こうへ 〜”ブ”の洗礼〜
この季節、こちらの渓に暫くの間 足を向けなかった理由。そのキーワードは”ブ”。
巷ではお盆休みの真っ最中、何処の川へ行っても込み合うのは分っている。特に高原の涼しい渓なんて超ラッシュ状態は言わずもがな・・・。
自分も一応世間並みに、5連続のお盆休みに突入と言うことに。この休み中、一回は渓流へ。そして、もう一つの楽しみは2,000m級の夏山登山を計画。
と、言うことで連休初日のこの日は、久し振りにのんびりと人気の少ない渓流で、と思い付いたのがこちらの渓。この時期の釣行は5,6年ぶりか?足が遠のいたその訳は、話し戻って恐怖の”ブ”を避けては通れない渓だから。
第一の”ブ”はブッシュの”ブ”、藪の”ブ”。この渓に降り立つには、身長を遥かに超える葦と身体に纏わりつく蔓草の生い茂った長い長い藪漕ぎが必須。朝露で体がびっしょりと濡れるため、暑いのにカッパを着ての進撃です。
やっとの思いで第一の”ブ”を逃れた安堵も束の間。間髪入れず襲ってくる第二の”ブ”。凶暴で非常に攻撃性の高い虻(アブ)が集団で獲物を待ち構えています。そして案の定、この日もアイドルに群がる追っかけのごとく、終始数十匹の虻に付き纏われました。普通の生活ではこれ程のお追っかけ、なかなか味わえません(笑)。虻対策は抜かりないものの、何箇所かは注射針を差し込まれてO型の濃い血を献上してしまいましたが・・・。
この2つの”ブ”の洗礼。久々でしたが、やっぱり慣れません。大好きな趣味とは言え、自分でも「ようやるわ!」と改めてあきれた次第(苦笑)
こんな思いをして降り立った渓。かなりの渇水状態のため渓魚たちの反応は激シブながらも、酸素量の多い落込み白泡の反転流をメインに叩くと、ポツリポツリと顔を出しでくれ、時たま良型も混じって、最上流までのんびり楽しく釣り上がることが出来ました。
暗い谷間に朝日が差し込むと、逆光の流れに。フライは見え難いがドキドキする瞬間。
ここは里山の渓。陽が高くなり始めるとやっぱり暑い。それでも張り出したモミジや広葉樹の枝が適当に涼を作り出してくれます。
そしてついに夏空のお目見え。こうなると更に虻の活性が増すのが煩わしい。
場所によっては中州を跨いで片方の流れが枯れてしまっている程の渇水状態も
適当に注ぎ込む沢筋がなんとかこの渓の活力を維持していると言う感じ。
盛期ならこんな流れから面白いように飛び出すはずなんですが、なかなか思うようには行きません。
渇水とは言え、時たま現れるこんな開けた深みのあるプール。こんな流れでバッチリ決まるとなんて気持ちのいいことか・・・。
自分が思い描いたシナリオが現実になると本当に気持ちいい。この釣りの醍醐味。
今日の装備はこんな風。今年のシーズン初めに熊鈴を壊して、暫くは無防備な状態での釣行が続きましたが、やっぱりこれがないと不安なもの。ホイッスルでの代用は息切れするし、この手のものとしてはちょっと高価でしたが思い切って新調。今回はセットでフォールディングナイフも腰に。と言っても出会い頭じゃ役立ちませんが、あくまでも護身用に。
この渓は魚止めまで長丁場。急がず慌てず、要所要所でしっかり休憩を取りながら一歩、そしてまた一歩と上流に歩を進めます。
今日はこんなサイズがアベレージ。サイズはどうあれ厳しい中での1尾は文句なく嬉しいもの。
この尾鰭で掬い上げたネットを跳ね上げて逃げ出そうとする力強さ。いつも驚かされます。
そして、ようやく辿り着いた魚止めの滝。入渓から8時間は経過していたでしょうか・・・。
ここでも1尾を追加して、
滝を背景にスローシャッターで記念の1枚を。
行きでは気付かなかったのか、それとも食事の時間でどこぞからモゾモゾと姿を現したのか、ところどころにこんな親分がよそものの侵入者に向かって「俺様のシマに誰の許しで入って来やがった!」とでも言いたげな眼で睨みを利かしていました。
今回は釣りも去ることながら、時間にとらわれない気ままな写真撮影も目的の一つ。
こんな極彩色のモミジの葉っぱを切り取ったり。自然が織り成すこの瞬間の彩。本当に興味深い。
帰りは約2時間の川通し、そして、最期の力を振り絞りブッシュを掻き分け車止めに。
”ブ”との戦いは大変でしたが、いつもにない達成感が。そうそう、最近更新したサポートタイツの威力も絶大でしたよ。色々な意味で満足いく真夏の釣行となりました。
次に訪れるのはまた5、6年先でしょうか?2つの”ブ”の恐怖(笑)が記憶から薄れ掛けたころに・・・。
2013.08.11 Sunday
バッタの夏
平年より10日ほど遅れて梅雨明けした上越地方。正直なもので、明けたとたんに30℃を大幅に上回る猛暑日が続きます。それもじっとりとまとわりつく梅雨からの湿気を引きずったままのような感じ・・・。こんな時に限って部屋のエアコン、故障するんですよね。そういえば去年も夏の盛りにリビングのが故障したような。まだこの猛暑は暫く続きそうな勢いなんでエアコンなしでは寝付けません。週末の釣り、、いやいや、仕事に差し支えますから。
急遽、来週初めに省エネタイプの最新エアコンに入れ替えることに。大きな出費ですが、20年以上使っていたんで寿命を全うです。電気料金も値上げとなることだし、時期は悪かったけど良い機会でした。
そんなこんなで、涼しい水辺へ逃げ込むことに。まあ、エアコンの故障には関係なく行くんですけどね(笑)
やって来たのはお隣の市を流れる山岳渓流。毎年、秋口に訪れるのですが、今年は真夏のこの時期に。梅雨明け前までこちらの源頭の山々では結構な雨が降っていたようで、心配された水の量は多からず少なからずの良い状況。濁りもなく、水温15℃前後と上々です。
そして、真夏の渓では恐ろしいアブの襲撃が一番の問題です。そんな訳でなかなかこの時期、こちらのような比較的標高の低い渓からは足が遠のくのですが、来てみると数尾は確認されるものの気になる数ではありませんでした。そして、その攻撃性も比較的弱いようで、”西方面の渓”のとは種類が違うのか取り敢えず一安心。おまけに、曇り空のせいで気温も24〜5℃と意外に低く、時折涼しい川風を感じながらの楽しい避暑釣行となりました。
ご一緒したのは私の師匠、お馴染みのスタイル。さすがに”安全第一”が身体に染みついています。何時も勉強になります(^^
そして、この日は大型のこんなフライがベストマッチ。その理由はストマックで一目瞭然。
ちょっとグロいですが、小型のバッタオンリーの偏食状態でした。
釣れたイワナのお腹のゴロゴロした膨らみは、ほとんどこんなバッタで満たされていました。
やっぱり真夏の渓のこんなフライでの大らかな釣り、抜群に楽しいですね!脱渓点までほんとにスリリングなドキドキの釣りが楽しめました。
おまけですが、釣りの途中に見つけたもう一つのグロいもの。苦手な方はご勘弁を。あまりにも立派なお腹の膨らみだったんで思わず”パチリ!”
ヤマカガシ
お花の写真で締め括れなくてすみません(苦笑)。すべての生き物が実りの秋に備えているんですね。たくさん食べて良い子孫を残して下さい。
今回も精力的にリードしてくれたテンカラ・Kさん、一日いろいろとお世話になりました。次は涼しくなる頃、課題の西側の流れへ必ず(笑)
2013.08.06 Tuesday
今度は北アへ
先週末は中央アルプス。そして、今回は北アルプスへ。遅い梅雨明けでようやくと言うか、とうとう本番の夏がやって来ましたが、やっぱり涼しい高地に慣れてしまうとなかなか下界では・・・
やって来たのは、昨年もこの時期に訪れた大雪渓の渓。昨夜からのまとまった雨で増水が心配でしたが、やっぱりこちらもかなりの増水。そしてこの渓特有の白濁りも入って、かなりの厳しい状況でしたが、まあ、持ち前の「何とかなるさ」の精神で・・・。
今回ご一緒したのは職場の同僚”ヨッシー”さん。今シーズンの解禁以来となります。この方も自分と同じ匂いのする「何とかなるさ」主義者(笑) そして、やっぱり何とかなるもんですね。
されど、この水面の状況ではなかなか当たりが取れずに四苦八苦でしたが、貴重なイワナの顔も拝めて”ほっ”としました(^^
白い川石の色を映して、小振りですがなかなかの美人さんでした。
午後からは開けた広河原に夏の日差しも差し込んで、涼しい川風を感じながらの釣り。これはこれで、久々にのんびりした時間が流れ・・・癒されました。
そして、こんな釣りでは河原でのこんなランチがまた嬉しい。やめられませんね!
切れた雲間から北アの峰々も覗いて、何とも気分爽快!やっぱり来て良かったと思える瞬間です。
”ヨッシー”には本日最大の9寸イワナも飛び出して、彼にとっての”大人の夏休み”の最終日。満足していただけたようで良かったです(^^
こんな釣りもいいもんでしょう?また、ご一緒しましょう。今度は若かりし頃のようにキャンプ&ドリンキングにでも(笑)
2013.08.04 Sunday
今年の大人の夏休み
夏山シーズン真っ盛り。今年は中央アルプスの木曽駒ヶ岳を登って来ました。
菅の台バスセンターの駐車場からバスに乗り換え、駒ヶ岳ロープウェイしらび平駅へ。
ここから高速ロープウェイで一気に標高差950mを駆け上がると、そこは標高2,600mを超える千畳敷カール。まさに雲の上の別天地です。
2年に一度しか開花しないというコバイケイソウの群生が私たちを出迎えてくれました。
あとは下手な言葉は邪魔ですね。絶景と美しい高山植物の花々をご堪能ください(^^
でも、折角なんで図鑑とにらめっこでお花の名前を。間違っていたら教えてくださいね。
ハクサンイチゲ
ミヤマダイコンソウ
イワツメクサ
コマクサ
ハイマツ
ミツバヨシバカマ
ミヤマアキノキリンソウ
イワカガミ
シナノキンバイ
ハクサンイチゲ
チシマギキョウ
タカネツメクサ
やっぱりこの時期の登山は癖になりますね。ほんとうに癒された一日でした。