碧き海の渓谷
7月の声が聞こえるようになって、何とかジモトの本流でもドライフライを振り回せるようになりましたよ。と言っても、水量はこんな状況。
こちらの渓谷ですが、日本海から3キロ足らずの距離に位置しています。北アルプスの北端が日本海にドーンと落ち込んだ景勝”親不知”の東側。
聳え立つ岩塊の山々を切り裂くように流れて、碧き清らかな水を日本海に注ぎます。
ここ数日は好天が続き、これでも水量は落ちてきたのでしょう。しかし、そこは本流、場所を選ばないととても対岸には渡れません。
よって、対岸に絶好のポイントを見つけてもそこにフライを打ち込むためにはどうしても遠投を強いられます。といってもいいとこ7〜8ヤードってとこですが・・・。
この水量だとメインディングがどうのこうのってレベルではないんですよね。深みのある巻きの良いポイントでは何とか長い間フライを留め置きたいもの。
そんな時、また良いポジションが取れる大石が流れ真ん中にあるんですこれが・・・。流れの緩そうなところを横切って何とかそこにポジションをとって・・・。
何回かフライを流したところで、”ひらっ”とアタックが・・・。しかし、咥えるまでには至らず。こうなると燃えるんですね。
フライはいつものピーパラ#13でしたが、こんな時は迷わずライツロイヤルに結び替えます。何度となく結果を出した実績のあるフライ。
そして、その数投目・・・。
このドンピシャ!って気持ち良いんですよね。こればかりはFFの特権です。本当にドンピシャかどうかはお腹の中見てないんで・・・今回は想像だけにしておきましょう(^^
活躍してくれた切り札。急流に逃げ込むイワナをよく離さずに持ちこたえてくれました。
今シーズン、こんなシーン、あと何度巡り合うことができるか。やっぱ、本流釣りは楽しいです(^0^)
西へ、西へ、さらに西へ
ここ2週続けて釣りに行けてないのですが、仕事でバタバタしていまして・・・。実は中国に出張に。
羽田から北京経由で河南省の杭州へ。そこから車で2時間、最初に訪れたのは焦昨(ジャオゾウ)という都市。
ホテルからの町並みですが、黄砂のためでしょうか、なんとなく黄色く霞んでいます。とにかく何処も
彼処も土埃っぽい。さすがに黄河の南に位置するだけあって、肥沃な黄土の上に建設された地方都市という印象。
泊ったホテルは5星のよう。都会的な24階のシティーホテルです。部屋は1人ではもったいない
ほどの広さ。国内の出張では考えられないサイズで、広大な国土を持つ中国ならではです。
焦作市の町並み。比較的コンパクトでごみごみと込み合った感じ。
バイクの数がハンパなく、専属のバイク番のおばさんが付いています。さすがに労働人口の多いこと。
タクシーの他にこんな輪タク、いやバイクタクも目立ちます。
マクドナルドは万国共通ですが、いったい何と読むのか?漢字ばかりの羅列でわかるのか、わからんのか?って感じ(漢字)です。
久々に会った日本人。松島奈々子がありがたい(笑)
当日のミーティングを終え、近郊の景勝地へ案内して頂きました。
如何にも中国らしい険しい山塊。案内してくれたリャンさんに、孫悟空が生まれた山かって聞いたら、
笑ってました。
その山を源に流れる渓谷。まさに山紫水明、何ともダイナミック!
何とも大らか!ブライダルの広告?撮影をやってました。
次に訪れたのは山東省、中州市。ここはまた広々とした都会的な町並。高層ビルがどんどん建設中でした。
訪問した会社の正門前。町全体がこちらの会社の敷地の中にあるようでした。
今回、4泊5日のハードなスケジュール。当然ですが食事は中華ずくめ、行った先々で51°の焼酎
(パイチュウ)で歓待。身も心も疲れ果てました(^^;
今週末は渓流でストレス解消ですぞ(^0^)
巡礼
いろんな意味で苦労して釣った1尾は小さくても愛おしいものです。そして、これもまた濡らさぬよう、転ばぬよう、渓に持ち込んだデジイチでの一枚、愛おしさも倍増です。
強いボケに霞む朱点を美しいと思う。同じ接写でも忠実鮮明をヨシとしていたこれまでと、描写に対する考え方が自分でもこれほど変るとは・・・ な〜んて、ほんの入り口しか覗いてない初心者ですが、、、でも最近、ちょっと分かってきたような気が・・・気のせいか(笑)
巡礼の地。相変わらずの水の量・・・ でも、澄み渡っているのが本当に救い。
水温もようやく二桁、水生昆虫の羽化も疎らな状況じゃ、魚たちの視線もうつむきがち。そうそう水面に顔を見せてはくれません。
そんな厳しい中で、食い渋るイワナを水中から引きずり出したのはやっぱりコレ。視認性が悪く、水面での踏ん張りが今一だけど、水面下に揉まれた甲虫を捕食している状況ではこれが効く効く。
濃緑の深淵から引っ手繰るように食らいつく。泣き尺でした。
あまりの反応の悪さにブナパラに替えた後、改めてピーパラに戻す。納竿間際に何とか結果が。9寸でした。
今シーズン初の尾びれの接写。急流を泳ぎ渡る逞しさを感じます。
この時期、こちらの渓への巡礼は定番になりそう。何とかなるだけじゃなく、未知の可能性も秘めています(^^
今回ご一緒したDoumtakaさん。大変お世話になりました。また行きましょう!