西へ、西へと・・・
ジモトの本流筋は未だ雪シロ濁りの治まらぬ中、今回は同僚のKさんと県境を超えて西方面の本流へと出釣に行って来ました。
こちらは既に雪シロも治まりつつあり、水量は多いもののご覧のようにクリアな状況。水温も10℃でこれなら十分ドライでいけるでしょう。
今日は何が何でも水面勝負と決め込んで迷わず前回好釣だったぶら下がり系を6Xの先にしっかりと結びます。白泡立つ強い流れを挟んで点在するビッグポイント。とても対岸に回って近付いてのキャストは不可能。
本日のシステム ロッド4#8ft J−Stream、ラインはDT4LDL、ロングリーダー・ティペットで攻めるには絶好の開けた渓。
ラインを長めに引き出して投じた#11のTMC212Yに巻いたピーパラが反転流に乗って核心部に。水中に呑み込まれた瞬間、褐色の魚体が反転。
激流に一気に下ろうとする強烈な引きを何とかやり過ごして、無事にネットイン。今季初の尺を超える本流イワナとの嬉しいご対面となりました(^^
堰堤から堰堤までの僅か300mほどの短い区間でしたが、幸運にももう一尾の尺越えを追加!こんな日もあるんですね(笑)
やっぱりストマックは思った通りテレストリアル。
緑深まる木々からの豊穣な恵みがこんな立派な体躯のイワナを育てているんですね。
堰堤まで釣り上がった後、少し下流の支流に移動して昼食を挟んでもうひと勝負。ここでも数尾の良型を追加して、納竿としました。川面を渡る気持ちの良い、五月の薫風の中でのフライフィッシング。Kさん、満喫できましたか?
今回は少し水嵩も多く渡渉も大変だったけど、もう少し季節が進んで水が落ち着いたら、また出かけましょう(^0^)
湿原の渓へ
五月晴れの一日、梅雨前の2〜3週間は渓流に出かけるには最高の季節。こんな日は休暇を取ってでも向かわなければ・・・(笑)
今回の行き先は雪解け間もない湿原の渓。水芭蕉が今まさに見ごろを迎えていました。このタイミングで来れたこと、ほんとにラッキー。
残雪のブナ林、目と心に優しい淡い緑色。癒されます。
厳しい自然が創り出した造形美。曲がりくねった木々の根元がこの森の雪深さを物語っています。
フライロッドを振っていても、とにかく目に飛び込む景色が美しいばかり。ついつい釣りの手を休めて撮影に没頭してしまいます。
流れの辺まで雪は残れども、水面はもう初夏の装い。渓魚たちの意識は少しずつ上に向きだしたようで、躊躇なくドライフライを咥えてくれました。
日が高くなるまで気持ちのよい湿原の渓を満喫した後、下流に注ぎ込む支流へと移動。
こちらの渓は先ほどとは打って変わって急峻な山岳渓流の様相。今回が初めての入渓でしたが、最上流の深さのある落ち込みで・・・
最初に投入した#12のスピナーパラシュートで掛け損ない、粘ること30分。5回のフライローテーションの末、最後は#11のピーパラをガッチリ咥え込んでくれました。
ストマックはこんな感じに、ふたを開けてみれば何でも来い状態って感じでした(笑)
年を越したピーコックパラシュート。ドライで釣れ出したらいきなりテレストリアルですけど・・・ やっぱりこれからの季節の切札はこれでしょう。
胃の検診の後、一期一会の出会いに感謝して、そっと元の住処に帰って頂きました。
いよいよドライフライフィッシング本番。今までのストレスが一気に解消って感じで、年休とって来た甲斐がありましたよ(^^
新緑に染められて
解禁から2ヵ月半が過ぎ、新緑が既に深緑となるこの時期になってようやく、待ちに待った水面でのドライフライフィッシングの開幕です。
水温は10℃。水棲の虫たちも生命を繋ぐため陸に這い上がるもの、水面を割って飛び立つものと様々に川面を賑わせます。
そして、彼らをその気にさせたのは・・・
谷に陽が差し込み、気温が上がると盛んに羽化し始めるミドリカワゲラ
そして、小型のカディスも・・・
こんな甲虫類までも、 興味を示しだしたら何でも来いってところでしょうか。この時期のドライの開幕はいつもこんな風。
こちらの渓は木々のトンネルの中を流れる細流。
新緑を透かした木漏れ日が川面に映りこむと言うよりは溶け込む気持ちの良い流れの中で、
こんなサイズが面白いようにフライを咥えてくれましたよ。この日を待っていたんです(^^
二つの支流を事実上の魚止めとなる滝まで釣り上がりました。何れも短い流れですが、この時期だからこその楽しさが溢れています。
こちらは下流側の支流のシンボルの大樹。また一回り幹が太くなったようで・・・
そして、こちら、タニウツギも満開を迎えようとしています。
盛期も間近ってことですね(^0^)
清冽を求めて
いつになっても雪シロ濁りと増水の引かぬ地元の渓。たまにはこんな清冽な流れを見なければストレスが溜まってしまうってものです。
そこで・・・ 今日はいつもより少しばかり西方面にプチ遠征ということに。そうそう、こんな流れに会いたかったんです。
そして、久しぶりに覗かせた青空をバックに深まる新緑がキラキラと美しいこと。こんな中での釣り、したかったんです。
午前中は冷たい雨が残ったものの、午後からは最高気温も14℃まで上がり、気持ちの良い川歩きとなりました。
純粋に美しいとしか言いようのない緑色。光の当たり具合で濃淡、いろいろな顔が楽しめます。
おまけにちょっと細身だけど、色白できれいなイワナも顔を出してくれて大満足。
すべてのものが生き生きと、いい季節の到来に感謝、感謝です。
地元の渓でこんな日を過ごせるまでは、もう少しの辛抱です。