晩秋の牛もつ煮込み山
独立峰でどこからでも見える目立つ分かりやすいの三拍子。越後富士の異名を持つお薬師さんの米山さん。
晩秋ラストチャンス。ぽっかり晴れたこの日。計画的年休でのんびりまったり登って参りました。
アプローチは豊富で全7コースあるようだけど今回は、ちゅうか今回も、ちゅうかちゅうかここからしか登ったことない水野林道コース。
短距離直下で急登が多いコースけど、小一時間ほどで登れて仕事が早いコース。でも今回は何時ものスタイルと違ってゆる〜くゆる〜く。
残り僅かな紅葉と…
すっかり葉を落としてしまったけど、その分差し込む日差しで陰影美しいブナ林を見でながら…
のんびり、まったり65分掛けて…にしても早いか(笑
これ程に海岸線を目前にした1000mに近い山はそうそうないね。
西からずい〜と…
妙高連峰から西頸城の海岸線。その向こうも視界良好。
南から南東に目を移せば、魚沼の雪を頂いた山並み。
東は眼下に柏崎の町並み、そして刈羽原発から西蒲角田山。
北に戻って佐渡島もホント近くに見えて…今日は視界が最高ね!
そして、パノラマビューも堪能したところで…さっ、小屋に入ってお待ちかねのランチにすることに。
本日のメイン。ここに来たなら鍋でしょう。前回のすき焼き鍋、白馬大池の豚汁に続く鍋シリーズ第三段は牛もつ鍋。文句なく旨かった〜
登山も今回が恐らく最後かな…次の山遊びはスキーになるか?暖冬予報が心配だけどね。
秋、間に合った!尾瀬 至仏山
前回は薬師岳で秋満喫のはずが大外れで…でもあれはあれでシーズン先取りの冬山も最高に美しかったんだけど、やっぱり今が秋本番に会いに行きたくて…
絶対晴れの日を狙って(笑 行って来ました尾瀬の百名山‘’至仏山‘’
ここは昨秋ラストに行きたかった山ですが、結局行けずじまいで…今年目標の三座をコンプリートして、あとはスキー待ちと思っていたところにこの天気でしょ。もう行かなきゃ!って(笑 去年行けなかった‘’至仏山‘’を思い出したわけで…
ホント思いきって行って良かったぁ〜と心から思った一日となりました。
ここまで登ると尾瀬ヶ原と燧ケ岳の展望が開ける。
山頂から臨む貫禄ある独立峰‘’燧ケ岳‘’の勇姿。次は…
山頂からの全周パノラマ。
小至仏山とその奥は…
笠ヶ岳越しには武尊山の連なりか…ここもいつかは…
下りのルートからは奥利根湖に続く奈良俣ダムが。
麓近くは正に錦秋。これが見たかったのよ。
やっぱ、これは外せないと思うスペシャルな山行は攻撃的に天気具合に会わせること。改めて確信(笑
来季の目標ひとつふたつ決まりました。お隣の燧ケ岳、武尊山、そして大奥の会津駒ヶ岳。まだまだあるぞ〜 日帰り百名山シリーズは続くのだ…
錦秋はどこ行った?いきなりの厳冬?!薬師岳
先週末あたり涸沢で紅葉見頃なんてニュース見たんで、「やばっ!早く行かんと薬師岳!」ってことで今秋目標のお薬師さんに慌てて出掛けた三連休の初日。見ての通り登り始めは草紅葉が見頃に…さて、広葉樹はと…赤は黄色は橙は?
不穏な空気を感じつつ…長い樹林帯を抜けて緩やかな整備された丸太階段を軽やかに歩を進めると…錦秋…あれ?
初冠雪があったって聞いてはいたけど…もうこんなんに?秋の気配は差し色程度…さすがにここまでとは想定外?!
標的は3,000m弱なんで、それなりの防寒装備は整えて来たものの、これって完全に冬登山でしょう。
寒風の芸術‘’海老のしっぽ‘’もしっかりと出来上がっていて。吹き抜ける冷たい風が身体を刺すと…薄手のダウンにアウターを重ね着するほどに。
太郎平小屋に登り上がったあたりから青空が覗きだしたものの、写真撮影で登山グラブを外してスマホ弄ると指先が痺れて暫くジンジンとして無感覚に。スキーグラブにすれば良かったと後悔しきり。
それでも負けずに凍れた指をジャケットのポッケで温めながら、ガチガチに凍ったハイマツ樹氷を体で払いながら進む。
もう、踏み跡がなければ登山道を見失う勢いの積雪に。
それでも空が開けると…やっぱり美しいこの絶品コントラスト。
‘’岩と雪の殿堂 劔岳‘’も見渡せるようになってきて…展望が開けると気持ちも上がるしね。
そして、ようやくたどり着いた薬師平からの眺望は…これまたお見事。
本来の目的ではなかったけど、白く覆われた景観と深い青、蒼、そして碧。錦秋のことを暫し忘れた瞬間。
前方に目指す標的あの頂。凛として気高く…。
およよ…雲行き怪しくなってきた。これが見納めの7月に極めた神々しい槍の穂先と穂高の山々。既になつかしや…
そうこうしてるうちに…あっという間にホワイトアウト。これからピークアタックと言うのにねぇ。
頑張って辿り着いた頂にはやっぱり眺望ゼロ。あるあるっちゃあるあるだけどねぇ…ご褒美欲しかった〜w
帰りを考えて早々に下山。そうなるとうっすら見えて来るのね。これもあるある(苦笑 薬師岳山荘を見下ろす。
帰路の中程、薬師峠のキャンプサイト。カラフルなフライと僅かに残る紅葉、シラビソのXmasバージョンに青空。真っ白から総天然色…救われる(笑
終わり行く赤色(セキショク)名残惜しく…疲れた身体と心に癒しのカンフルとなりました。
今回はお目当て大外れだったけど、実はこの時期にして思わぬプレゼントだったのかも…‘’錦秋逃して白冬先取り‘’何事もプラス思考で…
秋山?の登山はこれにて終了かな…にしても季節が読めない年だった。
ついでにスキーシーズンも早くスタート出来ればいいんだけど…密かに期待を(笑
とん汁大池
いつまでも涼しくならんねぇ…今週末は収まらぬ暑さからの避難山行、接近する台風の影響も少なく晴れ空が見込める北信州へ。
訪れたのは何年ぶりだろうか…久し振り確か3度目の栂池高原。ゴンドラ&ロープウェイ乗ってのんびりと白馬乗鞍岳から白馬大池へのトレイルを楽しんで来ました。
乗り物で標高稼ぐ登山は楽チンで良い(笑 前回の苦行難行槍ピストンから一転、こういう楽山行最高ね!
北ア初見のO君と…導入編ルートにはここベストかなと。最初は去年登って印象のよかった爺ヶ岳の計画だったけど、アプローチしやすさ優先で急遽変更。結果、大正解!手軽に北アの雰囲気を味わうには超お薦めのルートです。
天狗原の木道は異次元のクオリティー?!写真撮り忘れたけど、真ん中に隙間のない幅広ストレートもあって、勝手に‘’天空の長尺フローリング‘’と命名致しました笑
さて、気持ちの良い天狗原の湿原を抜けるとチョッと頑張りどころ。このルート最大の難所、急登の岩稜帯が続きます。ワイドに折り重なる巨大な火山岩を上り詰めた先には…
だだっ広いハイマツの山頂台地に到達です。生憎なことにガスって展望は今一だったので写真はなしですが…
で、どこ、どこ?一等三角点は?あった、見つけた山頂の証。遂に無事に標高2,469mを頂くことが出来ました。
あぁ思い出したわ、りっぱな東西南北ランドマーク!今回で3回目のハイタッチを済ませると、あとは大池に向かってお気楽ダイブ。
そして…俺らが来るのを待っていたように青空が張り出し、池面を駆け抜けるヒヤッとした冷たい風が汗ばんだ体をクールダウン。天然のクーラーを浴びて足取りも軽く。
山荘の赤い屋根に白馬大池の澄んだ青。そしてぽっかり開けた空の蒼、沸き上がる夏雲の白。ナナカマドの円らな赤い実。映えるってこんな画角のこと?こんな景色を見たかった。今日一のショット(嬉!
そして、疲れた体と乾いた喉にお待ちかねのランチタイム。現場仕込みのとん汁つまみに保冷剤で程よく冷えたビールでお疲れさんの乾杯です。豚コマはニンニクで香ばしく炒めてから、ゴボウ人参だいこんコンニャクを煮込んだコッヘルに投入。味噌を溶いて刻みネギを散らしたスタミナバッチリの本格派。通りかかった方々が「なんかいい匂いしない?」って鼻をヒクヒクしてたのが笑えた。思わず種明かししようと思ったけど…堪えた(笑
何と言っても薬味に入れた新作チューブのラー油ペーストが最強だった!絶妙なこくと旨味と程よいピリ辛で。相性抜群!これは絶対お薦めです。1人2〜3杯たっぷり食べて帰路の力がガツンと漲りました。
盛夏には咲き誇ったであろうチングルマ。今は稚児車の語源通りのかざぐるま。晩夏初秋の姿なり。なんとなく寂しさが漂うネ…
対照的にこれからが見せ場とばかりのナナカマド。鮮やかすぎる真っ赤に染めた気の早いやつ。やっぱり季節は確実に秋に向かっていることを確信。2,000m越えは既に錦秋のカウントダウン。今年の紅葉はどんなんだろうか?猛暑の年は良くないって?少し心配ですが…。
さて、今回も恒例の高校仲良し登山倶楽部のメインイベント無事に完了。次は晩秋か…どこかの低山にでも登りたいね!
数年越しの登山目標 遂に達成!
今年こそ登ろうと…数年越しの登山目標「槍ヶ岳」入念に計画を立て、吉日を選んで…という訳ではなく、ボンヤリと夏の内にと。
北陸地方が梅雨明けしたその週末。晴天保証付き。ここしかない…思い立ったらまっしぐら。自分の登山は何時もこんな感じ。基本単独登山なんでタイミングのチョイスは比較的自由。とは言え家庭とのバランスは慎重に。自由に見えても其れなりに考えて行動する人なんです(笑
そして、数年前から決めていた登山ルートは新穂高温泉温泉から槍平、飛騨乗越経由でのピストン。基本的に日帰りですが…無理ならば撤退も基本。でもさすがに遠方なんで前日夕方乗り込みで車中泊して超早朝スタートで挑みました。
思ったけどこのルート。歩き出しは蒲田川沿いの林道を進む気持ちの良いトレイルが続くんだけど、これが長い長い。この超長い林道トレイルは帰路のズタボロになった足にこれでもかと効くわけで…そんなこと想像する由もなく、サミットを目指して無我夢中に前進あるのみ。
谷も何度渡ったことか…これもこのルートの特徴的なところ。今回は膝へのダメージが序盤からあって最後まで手こずったけど、後から思うとこの川原歩きがジャブのように効いていたんだと…。
藤木さんて言う北穂高岳滝谷を初めて登られた日本ロッククライミング界の先駆者の方のレリーフ。後からググって知りました。
ジャーン!現れたか憧れのエイぺックス。この日あの上に立つんだ思うと…もう膝の違和感なんてぶっ飛んでました。
その後、槍平をやり過ごしてただただ歩を進めると…頂点アプローチへのクライマックス、飛騨乗越へ続く長い長いザレ場の多い登りの始まり。
進んでも進んでもなかなか近づかん。て言うか遠ざかって行くって感じで、ガスが行く手を覆いだすと…どこ行った俺の目標は?
それでも癒されるのは振り返った笠ヶ岳方面のこの絶景と…
稜線を隠す厚い夏雲が残念だったけど、これってまた拝みに来いってこと?
夏の高山植物の花々たち。もっと色々な種類が今が盛りと咲き誇っていたけど先を急ぐ身にはゆっくりと撮影する時間が…
そして…もがきながら登り上がった飛騨乗越。ようやくあの稜線に辿り着きました。
立ち込めていたガスが切れ始めると…
遂に姿を表してくれた憧れの本体。幾度となく遠方からまた間近から眺めてはいつかはその下にとの願いが今眼前に叶うなんて…思わず‘’マジか!‘’の一声。
さあ、いやいよ極める時が…期は熟した。やるっきゃないっしょ!あとは流されるままにワシワシと!ってほど簡単じゃないのねこのピークへのアタックは。
慎重の上に慎重を重ねても、それでもヤバいこの登り。きっと登ると言うよりしがみつくってのが言葉としては合ってる。梯子なんて垂直よほとんど。これに挑戦しているこの人たち、そして自分。もうあの上に立ちたいと言う一念しかないんだよきっと。恐怖と雑念を振るい払って最後の一段を越えると…
遂に立ったそこはやっぱり狭くて一歩の足を踏み出すのも憚る際どさだったけど、やっぱりその達成感は半端なく…今となっては遠い思い出のように。
その思い出の証しにと同志にお願いして収めた1枚。何年か前の劔岳を越える人生最高到達点。そして初の三千メートル超えとなりました。
生憎なことにパノラマ眺望は拝めなかったけど、雲間から覗く下界は十分に絶景。
槍ヶ岳山荘もうっすらと望めたところで、帰路を思うと長居している時間もなく、後ろ髪引かれる思いで下山の途に…
今回のトータルタイムと言うと…鍋平駐車場までのアクセス含めてなんと16時間15分。いつもは下山で稼ぐタイムが疲弊した膝が言うこと利かず思ったよりローペースに。自分の目算より2時間超過って結果でした。
いつまでこんな挑戦できるのか?人はそれを無茶と言う(苦笑 でもね、自分の体は自分が一番知ってるし…いつも責任もって精一杯楽しんでます。
さぁ、来年はどこに狙いを付けようか?この新穂高温泉からの日帰り可能な山、笠ヶ岳?ここもかなり難易度高そうだけど、じっくりと考えることにしましょう。
苦行と錦秋のマッターホルン
修行?…この言葉に尽きる(苦笑
今回は上越のマッターホルンとして名高い大源太山に登ってきました。
マッターホルンと呼ばれる所以。こういうのをイメージして登り出した訳ですが…我々が登った直登ピストンコースからはこのピラミダルな容姿は全く拝めず、ひたすら急登の連続。
これまでにない精魂打ちのめされた過酷な登山となりました(笑
それでも麓の紅葉は秀逸。この景色に何度救われたことか…
とにかく全てが驚きのラスト山行(たぶん…)、この苦行と錦秋の美しさとのギャップは絶対に忘れないことでしょう。
ご一緒頂いた皆様、めっちゃ疲れましたね!ただその一言に尽きる(笑 でも…アフター登山の打ち上げでの冷たいビールが旨かったこと。
これがあるからやめられないんだよねぇ。この会の登山。また、来年この時期に会いましょう…
10月北ア三座目、〆の唐松岳
忙しい、忙しい…火が着いたら止まらん(笑 何で今までこんな身近なのに登らなかったのかと思うほど…
八方池までは10年ほど前にトレイルしたことがあるけど、その時に仰ぎ見た白馬三山の迫力に圧倒された。何時かは唐松にと思いつつ何時年月…今回、思い立って思いきって行って参りました。
懐かしのケルン。八方感ハンパなし。
これこれこの景色。北アルプスに来たなぁって。若かりし頃、北ア登山の原点がこの白馬の山並みだったなぁ…
ガスが切れて…変わらない絶景。やっぱ圧倒されるわ。
前方に目を移すと紅葉に色づく丸山の優しい容姿。その向こうに憧れの唐松岳が鎮座してるのよね。
北は新潟国境、何時もの妙高三山がさらに近くに望めます。
南には遠く八ヶ岳まで…そしてその右肩にうっすらと富士山も。前回の五龍岳に続きラッキーです。良いことありそう(笑
丸山山頂までの紅葉に染まる樹林帯を行く。
尾根に出ると左に登ったばっかりの五龍岳。その向こうに爺ヶ岳から眺めたばっかりの鹿島槍ヶ岳。
雪渓残るコルの前で小休止。短時間でもしっかり行動食と水分補給、これ大切です。
開けて丸山の頂が近づく。
やっ、ヤバいほど美しい燃える闘魂…いやいや橙魂。青空とハイマツの深緑と白い雲海、岩肌のコントラスト最高!
そして…丸山のケルンへ。唐松の山頂前に好対象の山頂。優しさが素晴らしすぎる。
秋空に映える白馬、杓子、白馬槍がくっきり。そして不帰の嶮が続く。何時かは通過しなければいけないとこ。
そして…来た、きた、キター!ついに全貌を現した美しき稜線続く憧れの唐松岳。青空をバックに完璧でしょう。
立派な唐松山荘で冷たいビールでも…いかん、いかん、アルコール欲を振り払いスルーしてワシワシと進む。目指すは山頂一筋!
遠くに見えるは本家槍ヶ岳。来年こそは絶対登る。言い切っちゃった(恐!
五龍へと延びる迫力のキレット。飽きさせない絶景にスマホのシャッターが止まらん。
そして振り向くと山荘も小さく見える頃には…
やたー!めでたく登頂。嬉しすぎて頭抱えて喜ぶの図。
富山の町並みと日本海も望めて…やっぱいいなぁ〜北アルプスはって、あらためて(歓!
おまけに…さらに近くなった劔岳が誇らしく。
こんな素敵な山頂ではゆっくり時間を取って、おにぎりとカレーヌードルでランチを。食後のコーヒーも最高に美味しかったし。
登りの疲れを下りで癒す(笑 今回もまたヒルダウンハイ?…黒菱から登り2時間40分、下り1時間40分で無事にスタート地点に到着。
これで悔いなく2000m超級シーズンの締めくくりに。いよいよ来月は魚沼のマッターホルンに挑戦できたら…異常気象続きの昨今、早めの降雪がなきことを祈る。
紅葉の五龍岳を行く…そこはプチ劔だった。
10月の三連休は雨のスタート。そして雨の最終日。ポカッと空いた中日の晴れ間を縫うように北アルプスの五龍岳に白馬五竜スキー場からゴンドラ乗ってピストンやって来た。
終着アルプス平の高山植物園を上がる。夏のシーズンは散策で賑わうんだろうな…この時期は草紅葉の中をのんびり登って行く。
青空は殆んど見れなかったけど、紅葉は最盛期を向かえて…貴重な陽の光に映えて美しかったこと。
遠見の尾根からは冠雪したばかりの白馬三山が雲海の上に覗き見える。
そして…緑、紅、五龍岳の岩肌。このマッチング素晴らしいね。
暫くは紅葉ショーで…
南南東には八ヶ岳?そして遠く富士も望めた。
遥か北北東には故郷は越後頸城の山々か…
そこには鹿島槍ヶ岳も近づいてきた。
晴れ渡る青空は一番だけど雲海の空もいいもんだ。
そして…唐松方面との分岐、白岳超えると眼下に五龍山荘が。その先に続く険しい山頂ルートが一望。
着いた山荘で休む間もなく五龍岳へアタック。
その山頂までの岩稜帯がキツかった。数年前に早月から登った劔岳を彷彿…バテたバテた。一杯いっぱいで写真撮る余裕なし(苦笑)
そして、這うように辿り着いた山頂でようやく笑顔。劔岳ん時もそうだった。充実感よりは疲労困憊(笑
でも、眺望は最高で…疲れがぶっ飛んだ。
唐松岳への縦走キレット。何時かはピークを破線で繋ぎたい…
その劔岳も目の前に…
日本海も良く見えます。去年晩秋に登った毛勝山もあの辺かな…
そして鹿島槍。いつかはあの八峰のキレットも渡りたい。
午後から天気も下り坂。ゆっくり眺める余裕もなく、おにぎりかじってペットのお茶で流し込んでからさあ下山。慎重に慎重に…。
登り5時間、下り3時間。ゴンドラの最終便に間に合うよう。ほんと劔岳以来のハードな登山となりました。
これで2000m超えは打ち止めかな。そして…来年こそは槍ヶ岳。体力あるうちに登りたい…
じじが登った爺ヶ岳 そこは絶品の山だった。
遅ればせながら自分的秋山シーズン突入!今季の目標‘’爺ヶ岳‘’
扇沢の柏原新道からのピストンで…絶好の秋山日和だった先週末は孫ちゃんたちの‘’じじ‘’で忙殺(笑 それはそれで楽しかったわけで。
ホントは今週末に予定していましたが雨予報で気温も急降下のようで、2500m超はラスチャンかも?と、このタイミングを逃すまいと行って参りました。
モルゲンロートにはちょっと遅かったけど、お天気はまずまずのよう…
振り返れば扇沢駅が眼下に。
しっかり整備された歩きやすい登山道は斜度も程よく、素晴らしい眺望も絶えず目に飛び込んで来ます。
そして秋山登山は何といっても涼しい。そんな状況もあってハイペースで心地良く登坂を進めると…
遠くに見えていた種池山荘がもうすぐそこに…ここまで約2時間半。
小屋からの展望もこの通り…
素晴らしい以外の言葉が見つかりません。
右が針ノ木岳、左が蓮華岳、雪渓を辿って2峰ピストンやったのは3年前か…
奥には立山の峰々。
登ってきたルート。草紅葉とチングルマの綿帽子が最盛期を迎えて…
そして、目指す南峰までの気持ち良い稜線を進む。
紅葉越しの稜線と秋雲。絵になります。空は快晴の青空ばかりじゃないね。
左に向かう稜線には冷池山荘、そしてその先に雲に隠れた鹿島槍ヶ岳南峰。山荘直下の赤岩尾根を這い上がってピストンしたのは5年前?
種池山荘を振り返る。最高の陵線歩きを堪能。
南峰登頂。もうひと頑張り。
霞む東方の折り重なる山々も水墨画のわびさび。
実を落としたハイマツ。秋の深まりを感じます。流れ模様の雲もよい。
そして中峰登頂。ここまでに約3時間ちょい。コースタイムよりかなり早かった。まだまだすてたもんじゃない?(笑 きっと涼しさと素敵な景色のお陰でしょう。
間近に見える立山の白い岩肌が美し過ぎる。まるで雪化粧のよう…
快晴の青空だったらもっと映えたと思うけど、贅沢いったら切りありません。十分でしょう。
帰りは種池山荘から走って70分で扇沢に無事帰還(驚! 完璧な登山道のお陰です。
という訳で‘’じじ‘’が登った爺ヶ岳はおかわりしたくなる絶品の山でした。